上遠野浩平/恥知らずのパープルヘイズ ージョジョの奇妙な冒険ー 感想

上遠野浩平 恥知らずのパープルヘイズ ージョジョの奇妙な冒険ー を読了しました。 原作5部のアフターストーリー "VS JOJO"シリーズの第一弾として登場したのは、上遠野浩平氏が描くジョジョ5部のその後に焦点をあてた小説です。表題の通り、『パープルヘ…

冲方 丁/天地明察

冲方 丁の『天地明察』を読了しました。 (感想には若干のネタバレを含みます。) 囲碁打ち・数学者の波瀾万丈なる人生 江戸時代、太平なる世の中で幕府お抱えの囲碁打ちとして生計を立てている渋川春海が主人公。数学大好きな趣味をもつ彼が、ある日数式が…

岸部露伴 ルーヴルへ行く 感想

荒木飛呂彦先生のフルカラー漫画『岸部露伴 ルーヴルへ行く』、ずいぶん前に買って読んだのですが感想を書き忘れていたので今更ながら書きます。 荒木ファン必携のフルカラー漫画 本作品は、ルーヴル美術館BD(バンドデシネ)プロジェクトという、世界中の漫…

ちはやふる 14巻 感想

ちはやふる14巻が刊行されました。作者いわく目チカラの無い二人が目印の表紙です。(感想はややネタバレを含みます) 全国大会団体戦も佳境/そして決勝へ 団体戦の準決勝もいよいよクライマックスの今巻。各自の勝敗が決まり始め、手に汗握る展開が続きま…

ドッペルゲンガーの恋人 感想

唐辺葉介/ドッペルゲンガーの恋人を読了しました。 王道SF(ラブ)ストーリー 唐辺さん久々の新作はSFでした。 ――僕の恋人は、死んだ恋人の記憶を植え付けたドッペルゲンガー。亡くした恋人のすべての記憶を、僕はクローンに植え付けた。新しく誕生した「恋…

3月のライオン 6巻 感想

3月のライオン、第6巻が刊行されました。感想はネタバレを含みます。 二人の友達を想う主人公の歩み 前半は5巻から引き続き、イジメにあい傷ついているひなちゃんに対し奮闘する零。後半は新人王タイトル戦、二階堂を破った山崎とタイトルをかけぶつかる零の…

荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論

先日発売されていた、荒木飛呂彦先生の初新書『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』を読了しました。 荒木作品のルーツ 本書はタイトル通り、荒木先生が自身のルーツとも言える『ホラー映画』というジャンルに関して語った本です。ホラーの中でもさらにそれぞ…

ちはやふる 13巻 感想

※今回からちょっと趣向を変えて、読んだ漫画は各巻ごとに感想を書いて行こうと思います。 ちはやふる 13巻が刊行されました。千早の笑顔が眩しい表紙です。 メンバーの衝突と成長 全国大会の続き、前巻で順当に決勝トーナメントにコマを進めた瑞沢高校。前半…

スティール•ボール•ラン(ジョジョの奇妙な冒険 part7) 感想 その1

スティール•ボール•ラン(以下『SBR』)が無事完結しました。全24巻。 1890年、アメリカで世紀の大レース『SBR(スティール・ボール・ラン)』が開催された。総距離約6,000km、人類史上初の乗馬による北米大陸横断レースである! 優勝賞金5千万ドル(60億円…

聖闘士星矢THE LOST CANVAS冥王神話

週間少年チャンピオンで連載をしていた聖闘士星矢 冥王神話が先日無事に円満終了し、最終巻も刊行されました。全25巻。聖闘士星矢THE LOST CANVAS冥王神話 1 (少年チャンピオン・コミックス)作者: 車田正美,手代木史織出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2006…

ジャンル別・本をPDF化するかどうかの自分の基準

今回のエントリーは、書いているうちか、終わったあとにインスピレーションが沸いてくることを期待していますので半分垂れ流しであまりまとまっていません。読みづらいと思うのでその旨ご了承ください。 家にある書籍をぼちぼちとPDF化しているのですが、す…

悪人/吉田修一

吉田修一/悪人 を読了しました。映画は見ていません…。 悪人(上) (朝日文庫)作者: 吉田修一出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2009/11/06メディア: 文庫購入: 15人 クリック: 181回この商品を含むブログ (203件) を見る 九州・福岡に住んでいるOLが殺害…

自戒;本の自炊について

今日は昼間は池袋に買い物に行き、夕方帰ってからはローラー台に久々に乗り、夕飯を作ったあとは本をPDF化するための作業をもくもくと行っておりました。8冊くらいだったのですが、まだ効率のいいルーチンが組めていないので(分冊→裁断→スキャン)2時間く…

文字禍/中島敦

青空文庫にて、中島敦『文字禍』 を読了しました。 古代アッシリヤ、ニネヴェの図書館で夜な夜な、精霊達の怪しい話し声が聞こえるという噂がたちます。アシュル大王は老博士のナブ•アヘ•エリバ博士に、この未知の精霊について調べるよう命じます。図書館の…

春は馬車に乗って/横光利一

春は馬車に乗って/横光利一 を青空文庫で読了しました。短いのですぐ読めます。 病に臥せている妻を看病する夫の物語です。最初彼は、彼女と付き添って来た人生に苦痛しかなかった事を呪い、怒りを隠そうともせず愚痴をいいながら看病をしていきます。妻も…

青空文庫をiPadで読んでいます

iPadをようやく本格的に使うようになったのですが、今の所一番の用途としては、i文庫HDというアプリケーションを購入し、それに付属している青空文庫を読むことです。自炊もしているのですが、それはまたの機会に。自分はいわゆる古典というのをほとんど読ん…