ミノウラ FG540 ハイブリッドローラー 感想

ミノウラFG540 ハイブリッドローラーを購入しました。3台目のローラーになります。Twitterで呟いたところ、わりと使用感を聞かれたので自分で使用した感じをまとめてみました。結論から入り、続いて詳細という構成にしています。


<結論;こういう人に向いています&こういう事はできません>

    • フレームに負担を掛けたくない人
    • 騒音・振動が気にならない。または対策が出来る人
    • 実走感はあまりありません。3本寄りですがやはり固定です。
    • ダンシングはやらないほうがいいです
    • 持ち運びは楽です

<3本と固定の良いとこ取り?>
ハイブリッドローラーでよく言われる『3本と固定の良いとこ取りローラー』というのは正確ではないと思います。正しくは『3本と固定の良いところも悪いところもありつつ、さらに+αの要素があるローラー』だと思いました。下記が、自分で考える3本・固定の良いところと悪いところで、『→』がHBローラーではどうか?というコメントです。メリットデメリットで同じ事を言ってる箇所もありますがご了承ください。


<3本の良いところ>

    • 実走感がある→(HBでは)△あまりない。そこそこ3本ぽさはあります
    • バランス感覚が鍛えられる→(HBでは)×ない。フロントが固定されているので。
    • ポン乗せで使える→(HBでは)○最初だけ調整すれば乗せっぱなしでOK
    • もがける→(HBでは)△シッティングならそこそこOK?
    • ダンシングできる→(HBでは)×止めておいたほうがいいと思います


<3本のいまいちなところ>

    • 負荷を掛けづらい→(HBでは)○そこそこ掛けられる
    • 騒音や振動が大きい→(HBでは)なかなかの音がします
    • 転ぶ事がある→(HBでは)まず転びません
    • 片足ペダリングが難しい→(HBでは)ちょっと歪になります(フレームが前後する)


<固定の良いところ>

    • 負荷が調整可能で大きいパワーを出せる→(HBでは)○固定の大パワー対応ほどではありませんが掛けられる
    • 振動や騒音が比較的少ない→(HBでは)×上記の通り対策必至です
    • 転ばない→(HBでは)○転びません。リアが揺れますが手を離しても大丈夫
    • 片足ペダリングが楽→(HBでは)△前述の通りフレームが前後しますが可能


<固定のいまいちなところ>

    • フレームに負担が掛かる→(HBでは)○3本と同じくらいだと思います
    • 回転が歪(実走感がない)→(HBでは)△そこそこ3本ぽい感じですが、やはり固定です。
    • (LRシリーズなど)負荷ユニットを毎回セットする(ネジを絞める)必要がある→(HBでは)最初のセッティングだけであとは乗せっぱなしOK


<HBローラーだけ(?)の良いところ>

    • 持ち運びが楽、コンパクト
    • 前輪が無いため縦径が短くなる。そのため目の前にPCなどを置ける。
    • フロントの高さを調整でき、傾斜を付けられる
    • リアが揺れるような動きをするため、膝に多少優しいような気がする(個人の感想です)


(このくらいまで近づけられます)


<HBローラーだけ(?)のいまいちなところ>

    • 床からの高さがそこそこあるため、場合によっては乗る際に踏み台などが必要になる事がある。
    • 固定に比べると高価。さらに防音対策をするとその分費用がかかる。
    • ハンドルを動かせない
    • 接地面が多いので防振対策がちょっと面倒(後述)


<振動・騒音について>
おそらく多くの人が気になるポイントかと思います。前提として、住環境は人によって違うため下記の記述について個別に責任は負えません…という逃げを打たせていたうえで参考にしていただきたいと思います。


3本ほどではありませんが固定より大きな音がします。したがって、自分のように固定からの移行となると、なかなかの対策が必要になります。騒音というより振動(音=振動なのですが)が大きいです。ブルカットだけでは不十分でした。自分の場合は下記のようにかなり色々敷きました。ちょっとやりすぎな感じもありますが。

      • ドライブユニット
      • ブルカット
      • 防振ゴム
      • コンクリート
      • 防振マット

      • フロントユニット
      • 防振ゴム
      • 防振スポンジ

自分の環境は戸建の2階で、1階でテレビを観ている家の人に聞いたところ、対策前は、『けっこう響く。大きい洗濯機を回しているような響き』。対策後は『以前(固定の時)より静かになった(気にならない)』との評価をいただきました。(※これも騒音を気にする人、気にしない人で評価は変わります。しつこいですが念のため)


注意点としては、ドライブユニットの防音対策をすると必然的にドライブユニットが床から高くなります。したがってフロントユニット側も同じだけ高さを稼ぎ、両ユニットを水平に近づける必要があります。両ユニットは金属のアダプターで繋がっているため、これをしないと前下がりになってしまいます。(ただしフロントユニットはフォークの高さをある程度の間隔で高くすることができます。)


ここまで対策をすると、風切音やローラーの回転音、ギアドライブの音くらいになります。高音が残りますが壁は抜けにくいと思います。乗っている本人がちょっと気になる程度です。隣の部屋からの苦情はまだ来ていません。(※これも騒音を気にする人、気にしない人で評価は変わります。)


防音/防振対策については、固定や3本でもある程度同じだと思うので参考になれば幸いです。