赤城山から金精峠〜戦場ヶ原 大周回

獲得標高3,000m越えを目指すロングライドへ行ってきました。



お盆なので夏らしい冒険めいたコース、かつトレーニングにもなりそうなルートを考えていたのですが、当日朝までどこへ行くか決めていませんでした。道志みち、299なども候補だったのですが、日帰り周回でもっとも未知、ワクワク感ありそうなルートが群馬だったのでそこに決定。前橋合同庁舎へ車を停めて7時ジャストにスタート。赤城山は雲に覆われていましたが雨の心配は無さそう。まずは赤城山HCのコースを試走を兼ねて。

<大鳥居>


ブログには記録していませんでしたが7月にも一度走ったこの試走コース、今回で2度目。斜度の変化がほとんどなく、ひたすら5%あたりの斜度でじりじり登っていく。そしてだんだんきつくなる。ローラーをやっているみたいな気分になります。緩い箇所でちゃんと踏み直さないとどんどんタイムが落ちていってしまいそう。20kmの長丁場で、ある意味ペース配分が難しい。心拍をSSTくらいに保ってじりじり登りました。ゴール地点は快晴でとても涼やか。そのまま大沼まで走り、コーラを飲んで一休み。

赤城山HCゴール地点>

<大沼は涼しく気持ちよかったです>


大沼からは沼田への道を北へダウンヒルします。前回はここまでで雨のため引き返しましたが、今日はその心配もなし。ここからは未知の領域。若干路面が荒れているので地面をよく見ながら気を遣いながらになります。斜度もそこそこ鋭く、あっという間に50km以上出てしまう。幸い対向車はほとんどなく、安全に降れました。下りも終わろうかという地点で、ダムが遠目に見えたので写真をパチリ。ほどなく走っていたらなんとそのダムへ到達。なんだかテンションが上がります。薗原湖にある薗原ダム。湖沿いに北上するとでっかい橋があったのでそこでも写真を撮りました。楽しいー。

<この遠目に見えるダムが>

<ここでした>


<薗原橋。あとで調べたら心霊スポットのようで…>


120号線を北上していきます。緩やかなアップダウンが多いですが基本は登り。日差しが強くなってきたのでこまめに水分補給をしながら走ります。しばらく行くと尾瀬の看板が。そうかここが尾瀬だったのか…。このあたりは観光地らしく車通りが多かったですが、路幅に余裕があるので危険度は少ない。でも全然ローディがいない。ときおり写真を撮りながらさらに北上。

<山間は景色がGOOD>

<ロマンチック街道>

日本ロマンチック街道なるものに差し掛かり、しばらく行くと片品村へ到着。ふと見かけたお土産屋に汲み取り自由の水場があったので即休憩。たっぷり水を補給させてもらいつつ、花豆ソフトクリームなるものがあったので頂きました。美味い!熱い身体を冷やしたあと、コンビニで食料を補給しこの日の第2山岳、金精峠へ挑みます。ここから目指すは栃木県日光。

<大きな豆つきのソフトクリーム>

尾瀬大橋>


金精峠の入口から県境までは20kmの看板。つまり20kmの登り…。5%〜7%前後がひたすら続く。熊でもでそうな雰囲気。脚にはまだ余裕がありますが無理せずギアを軽めに上ります。疲れてくるとどうしてもケイデンスが低くなり脚の筋肉に頼りがちになるので、余裕があるうちはRPM70を越えるように回しました。40分ほどで丸山高原なる場所へ到着。避暑やグラススキーで賑わっていました。おにぎりをひとつ食べて登り再開。綺麗な湖の横を通過し、茶屋でまたソフトクリームを食べて、13時ジャスト、ついに県境の金精トンネルへ到着。そして獲得標高も目標である3,000mを達成。トンネルは幸いにも交通量が少なかったため、危なげなく通過できました。




<ついに県境に到着。金精トンネル>

トンネルを抜けるといきなりの濃霧。でも眺めはかなり良いです。遠目に戦場ヶ原らしき場所がうっすら見えます。ここからはダウンヒルなので楽勝です。ワインディングが美しい。


<ここからのダウンヒルは爽快でした>

気持ちいいダウンヒルを経て、戦場ヶ原へ無事到着。涼しくてとても気持ちいい。多少雲が多くも、見渡す限りの平原はとても綺麗です。達成感もそこそこに、ここは周回のちょうど中間地点。ここまでで98km。もうこれ以上1mmたりとも登りたくないですが…。



<戦場ヶ原>


東へ抜けていろは坂を降り、120号を南下。しばらく登ったあと(おのれー)前橋へ戻るルートとしてはこの日最大の難所(危険度的な意味で)、日足トンネル。

いろは坂は一方通行なのでそこそこ安全に下れました>

<恐怖の日足トンネル>


2,600mほどある日足トンネル。北からだとうち2/3くらいが緩やかな登りです。ここは車道が狭く、交通量がそこそこありコワイ。歩道(というほど幅もない場所ですが)はツルッといったときに大変なことになりそうなので車道を選択。コーラを飲んで気合いを入れ、意を決して突入。路面と後ろからくる車に神経を集中させて走ります。クルマの反響音が怖い。登りだからスピードもあまり出ない…。ただし決して焦ってはいけない。トンネルはとにかく冷静に走るのが一番重要だと思います。まだかまだかとこぎ続け、なんとか突破できた時はホッとしました。

<トンネル突破後の一枚。個性的な橋が多くて楽しいライドです>


トンネルを無事抜けた時点で120kmほど。残り(たぶん)60kmほどで、時刻は15時。暗くなる前にケリをつけたいところです。わたらせ渓谷は長い下り基調。かといって油断していると時おり軽い登坂が現れるので油断できません。ダンシングを多用して脚の負担を軽減しながらこなします。わたらせ渓谷も渓流沿いで綺麗な景色。大きな橋やダム、さらに下ると棚田も見られて見た目に楽しい。ただ、長い…。


<景色が様々なので走っていて楽しい>


桐生市に突入したあと、Googleマップの導き通りに横道に逸れたらプチ峠(上神梅峠(仮))に連れていかれました。ぬわーきつい。下りでサボっていた罰か。良い追い込みになりました。ほうほうの体で越え、西へ進むとついに『前橋市』の看板が。ついに帰ってきた…長かったです。とはいえ、その看板からスタート地点まではさらに15kmくらいあったのですが…前橋市は広い。


そんなで無事に帰着したのが17時半。所要時間10時間半。185km、獲得標高3,860m。とにかく行く先々の景色が綺麗で個性的なため、ちょくちょく脚を止め写真を撮りながらの走行。とても良いロングライドになりました。この内容で膝回りや脚の間接にダメージはなかったので、今後はロングライドも楽しみたいです。身体も機材もノートラブルで切り抜けられたことに感謝。