富士スバルラインとあざみライン

来週に控えたMt.富士ヒルクライムのため、スバルラインの試走へ行ってきました。


7時半前に富士山のふもと、北麓駐車場へ到着。若干冷えますが快晴で気持ちがいい。メンバーのKさんが8時過ぎに到着し、準備をして出発。Kさんはなんと先週にも試走したようで、大会への意気込みが伺えます。自分の装備は、先日無事退院したR-SYSを両輪に。下山装備を入れたリュックを背負い、料金所でトイレを済ませ200円を払い深呼吸のちいざ出発。サプリは一応レースでも使う2Runだけ飲みました。


スタートからかなりかかりがよいKさんを先導に自分は付き位置。いきなり脇腹が痛くなる。ぬわー。レース想定ペースぽく、付いていくので精一杯。このコースは最初のほうが斜度がキツいので、ここで集団からふるい落とされないようにしなければ。と考えるとこのハイペースはむしろ有り難い。なんとか一合目までのきつい区間を抜け、緩やかになったところで先頭交代。そのまま先頭を牽いていたら、どうもKさんの調子がよくないようで少しずつ離れていく。ここからは一人ヒルクライムモードでじりじり。そこそこ風があるようで、向かい風になるとなかなかきつい。走っていると、意外とコースの変化を覚えていました。この先は斜度が上がる、あそこを抜けたらヘアピン、など。去年こそ出場回避したものの、4年連続で登っていたので当たり前か。


4合目あたりからスタンディングで脚攣りの兆候が。ぬわー。2run飲んでこれか。追い込めている証拠ともいえますが…。だましだましのスタンディングと、必殺技『サドルの前の方に座る』を駆使して攣らないように走りました。天気が良いので標高が高い場所の景観がとても鮮やか。これぞ富士ヒルクライムの醍醐味です(レースは来週ですが)。R-SYSは回転でスピードを上げるのが良い感触でした(4合目くらいで気づいた)。ラスト2kmの平坦区間ではあまりスピードが出せず、最後の500m登りもシッティングでフィニッシュ。71分でした。パワーも心拍もタイムも見ずに、苦しさの感覚だけでじりじり登りましたが、あとで心拍を見返したところ2合目〜4合目でわりとタレてしまった感じです。斜度が緩やかになった場所でもちゃんと踏まないといけない。


五合目はいい天気でしたが風がひんやりと冷たく、いつものような晴れの暑さはありませんでした。写真だけ記念に撮ったらすぐ下山。ダウンヒルでも普段は下降するほど暑くなっていくのですが、風が冷たくけっこう冷えました。お昼はKさんと小作の豚肉ほうとう(超うまい)。その後駐車場に戻るとフォロワーさんのもかさんとお会いできました。女性で表彰台無双の強い方。今季一押しです。旦那さんとご一緒に富士HCに出られるそうです。色々と楽しくお話ができました。ありがとうございました!


スバルライン1本でTSS150ちょいだったので、もうちょっと登ってもいいかと考え、単騎でおもむろに道の駅須走へ。本日の第2ラウンド、そして初めての富士あざみラインへ挑みました。


11.4km,平均斜度10%越えの地獄。タイムを気にしなければなんとか登りきれるだろうという甘い考えでしたが、登り始めた瞬間に嫌な予感。10%近くの坂がまっすぐずーーーーっと続く。なんだこれは。2kmくらいで早くもギアをファイナルロー(36-28)へ。今までにないキツさ。休める場所がほとんどない。斜度はどうもスカウターの故障なのか、だいたいずっと10%台を指している。おっ、ちょっと緩い休める〜と思ったら6%とか。いっぱいっぱいになりながら噂に聞いていた『馬返し』に突入。その最大斜度22%。ここまででもうケイデンス60すら維持できず、40を切るくらいのヘロヘロクライム。歩いたほうが速いんじゃ…というくらい。そして、ようやく馬返しが終わりほっと一息ついた少し後、またも20%くらいの坂が発生。おれもここまでか…と思い、しめやかに足をついてしまいました。7km地点くらいでしょうか。ここで無理して膝痛めたら来週の本番に障るし…(ものは言い様)。1分ほど休んでまた登り直しましたが、ここまで帰りたくなった坂は初めてです。ホントに帰ろうかとも思いましたが、それは完全敗北な気がしたので、なけなしの意地を振り絞って登り続けました。


その後も聳え立つ15%級をいくつか越え、結局70分くらいかけてようやく須走口に到着。ボロ雑巾状態。折しも前日ここでプロレースが開催されていましたが、プロはここを40分で登ったり、アウターで登ったりするそうです。本当に同じ人類か疑わしいです。そしてここでレースをしようという発想がふしぎ。休憩所では売店のおばあさんに熱い昆布茶をサービスしていただき、凄く染み渡りました。こんなに美味しい昆布茶は初めてだ。ちょうどランドナーMTBで登ってきた方がおり、その方たちはなんと小田原から自走でここまでこられたとか。長距離メインの方たちのようですがスゴイ。そしてあんなに重い装備でよくぞここまで…。


天気があまりよくなく、時刻も17時前だったので休憩もそこそこに下山。かなり寒かったので下山装備を持ってきた甲斐がありました。下りはかなりスピードがでて怖かったですが、馬返しから下は道も広くRも比較的緩めだったのでなかなか爽快なダウンヒルでした。あっという間でしたが。そんなで本日のライドは無事終了。86kmほど、up2,700mほど。なかなか内容の濃い一日になりました。試走でだいぶ満足してしまった感じがあります。あざみラインは今度は脚をつかずに登りきるリベンジを果たしたいものです。