ツールド八ヶ岳2013 出場してきました

久しぶりの更新になります。今年初めてぼくが参加するレースイベントは表題のツールド八ヶ岳になりました。24km,標高差1,300m,斜度5.4%とヒルクライムレースの中でも比較的ロングタイプのコースです。


前日の受付はフォロワーさんの@tomozinさんと連絡を取り合い合流、一緒に試走をしました。以前乗鞍HCでもお会いした事がありますが、ぼくよりも遥かに速く沢山乗っていて、自転車ブログの内容も充実しており、尊敬するライダーさんの1人です。雑談をしながらのんびりとコースの試走をしましたがそれがとても楽しい。普段は雑談しながら坂を登るなんてあまりしませんし、景色も気候も良く、あっという間に試走の終点まで辿り着きました。白樺の原生林がとても見事です。

受付を済ませブースを色々と回り、THOMPSONという新しく日本で輸入展開するメーカーの試乗など、非常に楽しい一日を過ごしました。tomozinさんと別れたあとは南牧村という、会場からちょっと南に行ったところの宿で一泊。夜の星が満天でとても綺麗でした。フォロワーさんによると天体観測の名所であるらしく、そういえば天文台も宿の近くにありました。非常にのどかで、観光で来ても楽しい場所だと思います。



さて当日。やや風が強いですが非常によい天気に恵まれました。5時半頃にレース会場に着き、これは流石に速過ぎた…駐車場に4台くらいしか車が停まっていない。少し仮眠のち朝食をとりローラーでアップしたあと会場へ向かいます。待機している他の方々の車種を観るのが凄く好きでつい色々みてしまうのですが、みんな良いホイール持ってますね…。昨日のブースでも定価10万を切るカーボンホイールが展示されており、そろそろアルテグラからの買い替えを本格的に検討したいです(先立つものさえあるならば)。色んな自転車をみたくてキョロキョロしていると偶然にもtomozinさんがすぐ後ろにいらっしゃったので挨拶をし、いよいよスタート。体調も気候も直前のアップも完璧な今日のコンディション、果たしてどうなるか。


スタートから序盤の住宅街を抜ける3kmほどがいきなり斜度がきつめ。ここで無理をしてしまうと後半脚が売り切れてしまうのでくれぐれも注意が必要…なのですが今回は心拍をいつもより高めに持っていこうと考えていたので、脚を溜めずに最初から(自分にしては)速めで抜ける事にしました。心拍数を91%あたりでキープしてじっくり登ります。この心拍数だといつもよりやはりきつめです。これを90分保てるのか…?走り始めて20分くらいの森に入る緩斜面地点で、ぼくより2分後にスタートしたtomozinさんが集団に交じってぼくの横を通過。さすがに速い!ちょっと無理をすればついていけそうなペースだったのでこっそり集団の最後方に張り付いて一緒に登ります。張り付いていてもオーバーペース、3分くらいであっさりちぎれてしまい、tomozinさんは遥か彼方の先へ。この集団走行のおかげでちょっとはタイム短縮できたかもしれません。tomozinさん有難うございます。30分くらいの地点で定番のパワージェルを補給し、後半効いてくれる事を祈りつつペースを保ちます。


15km地点のスキー場あたりから脚が既に痙攣気味になってしまい黄信号。残りはまだ10km近くもあるので、最後まで脚を保たせるためややペースを下げました。痙攣気味になるのはヒルクライムではいつものことですが、ちょっと早過ぎる時間です。前半のオーバーペースが効いているのかもしれません。風もかなり強く、向かい風と追い風が交互に来たりします。また15km地点以降は試走出来なかったので斜度の変化が予め分からず、斜度の変化にかなり悩まされ、後半はペースが一定せず乱れ気味でした。スピードが近い人もあまり周りにおらず、一気に抜くか一気に抜かれるかばかり。ところでこの辺りからは道路の脇に雪が積もっていて、非常に綺麗な景色です(がそんな事に注意を割いている余裕なぞありません)。

(下山時の写真。こんな感じで雪が道路に沿って切り取られてます)


行けども行けども長い坂。ボトルの水がまだ半分以上残っており、補給もちょっとうまく行ってない感じです。仕方ないので最後の一口だけ残して(軽量化のため)道路に撒きました。まだかまだかとジリジリ登っているうちに『残り1km』の看板が見えました。ここから最後のスパートを掛けようと思ったのですが、ダンシングしようとしても上手く踏み込めない始末。最後に控えている急斜面では思う様に脚が回らず、50mほど先にいるライダーさんに追いつこうとしても追いつけず、情けなし。這々の体でゴールラインを通過しました。残念ながら心拍数をMAXまで持っていく事ができず…。


ゴール地点の麦草峠は標高2,100m地点。先ほども書きましたが雪が残っていて空気が非常に澄んでおり、素晴らしい景色です。先にゴールしていたtomozinさんと落ち合い、スキー場(レース後の会場)まで一緒にダウンヒル。登っているときは観る余裕もなかった景色を楽しみながら下りました。


リザルトは83分。クラス上から25%、総合では上から16%の順位でした(総合は女子を含んでいるのであまり参考になりませんね)。ロングヒルクライム時のペース配分など課題が残る内容でしたが、ゴール後の景色と達成感(とダウンヒルの気持ちよさ)は格別です。これがあるからヒルクライムは楽しいです。このツールド八ヶ岳、参加人数や規模、雰囲気などかなり自分好みなヒルクライムレースでした。これは毎年参加したいです。


以下、自分の備忘録です。

  • 走行記録
    • 距離:24km
    • タイム:83分
    • 平均速度:18.16km/h
    • 平均心拍数:91%
    • 平均ケイデンス:80rpm
  • 自己評価点
    • 冬の間の練習のお陰で何とかレベルを維持できた
    • 登りの瞬発的な加速がスムーズになってきた(気がする)
    • 体調管理が万全だった
    • ケイデンスは高めを維持できている
  • 自己反省点
    • ペースが乱れまくりだった。後半に向けてペースを上げて行くほうがいいかもしれない
    • ゴール地点で最大心拍数に持っていけなかった
    • ダンシングをあまり使えなかった
    • ボトルに入れている水が多過ぎた。この距離でも6割くらいあれば十分か
    • ヒルクライム決戦用タイヤを履くのを忘れた
  • 補給食
    • 朝食(梅おにぎり、BLTサンド、蒸しパン)
    • 補給(パワージェル×1、水500ml)