箱根TOYO TIRES ターンパイク大会 出場してきました

師走に入りそろそろ自転車もオフシーズンの時期ですが、なぜか今月2回も大会が控えていて、今日はそのうちの1つ、箱根ターンパイク大会に出場してきました。箱根の入り口から大観山まで伸びているターンパイクという有料道路を自転車(とラン)で走れる貴重な大会です。


応援してくれる友人の車で神奈川の小田原、受付である早川料金所近くの公園へ。勝手が分からず早めに到着してしまい、着いたのは8時半。自転車のスタートは11時…。仕方が無いので受付だけ済ませて、時間もかなりあるのでドライブがてら箱根旧道から芦ノ湖へ行きました。外気温はマイナス2度を指していて、なんとなく憂鬱な気分になります。



今日の装備は冬用のロングジャージ上下、冬用手袋、トゥーカバー。そして今回の秘密兵器その1、ウォームオイルです。前日にショップのオススメで購入したもので、塗っていると暖かくなるらしい。カプサイシンなどの刺激物が無いから、痒くなったりもないそうです。着替える際にふくらはぎと太ももに塗ってみましたが、『暖かい』というよりは『寒くない』という感じ。スタートの待ち時間が30分くらいあったのですが、その際も脚が冷えて硬くなったりしなかったので、効果はあったと思います。



今回の秘密兵器その2は、リアタイヤ。『IRC Formula ヒルクライム専用タイヤ』で、友達が福袋に入っていたものをくれました。ヒルクライム専用に極限まで軽くしたという触れ込みで、確かにとんでもない軽さ(実測値152g)。反面、というか注意書きに『ヒルクライム専用タイヤですのでヒルクライム以外の用途には使用しないで下さい』とのこと。ペラペラなので、ちょっと異物を踏んだらダメっぽい感じです。今回リアタイヤだけにこれを使ったのは、リアのチューブレスホイールのリムに異常がありチューブレスタイヤが履けなくなってしまったからで、フロントはチューブレスタイヤ、リアはクリンチャータイヤという、歪な装備になりました。ウォーミングアップでその辺を走った感じでは、ヒルクラ専用タイヤはかなり漕ぎ出しが軽めに感じます。あとは変なものを踏まないで走りきれる事を祈るのみです。



スタート前はそれなりに日が射していたのですが、スタート直前になると暗雲立ちこめるいやな空模様に。終わるまでは保ってほしいと思いつつ、スタートしました。13.8km,平均斜度7.1%。富士HCや乗鞍HCは長めで緩めのクライムですが、今回は短め&斜度きつめという、自分にとっては苦手なタイプのコースです。自分のヒルクライムでの走り方は徐々にペースを上げて行ってゴール前にピークを持っていくふうなのですが、今回はスタートで集団の勢いに押されてしまい、早速心拍数が95%ほどに。これはマズいと思い、若干ペースダウンしてばらけたところで自分のペースを保つようにしました。


それにしてもこのターンパイク、勾配が厳しいです。スタートから10%を越えていて、その後もずっと2桁の勾配。全然勾配が緩くなる気配がありません。急なつづら折りは無いのは良いのですが、緩いカーブを越えた先に踊り場があると期待をしていると、また同じ勾配が続く。分けいつても、分けいつても、きつい坂。インナーローで、じっと我慢しつつなんとかケイデンス60以上を保つのが精一杯です。緩いカーブでもなるべく外側のラインを通って、脚に負担をかけないようにと弱気のコース取り。


標高が上がるに連れて、勾配には慣れて来たものの、今度は寒さが襲ってきます。本気で踏んでいるのに汗の冷えを感じ、足指もかじかんで感覚があまり無い状態。フルのシューズカバーを履くべきだったと若干後悔しました。10kmを越えたあたりで長めの平地&下りがあるのですかさずアウターで踏ん張り、その後にまた長い登りが現れて心が折れそうになり、ラスト直前はダウン&アップで全力でもがきながらゴール。こんなに左右にバイクを振ってゴールしたのは初めてかもしれません。ヒルクラ専用タイヤというのも忘れてフルパワーで踏んでました。



ゴールの大観山駐車場は、雲が立ちこめるあいにくの空模様でしたが、無事登り切った安心感と爽快感はひとしおです。登っているいる最中は本当に苦しいのに、走り終わるとまた走りたくなってくるのがヒルクライムの不思議なところですね…。そんな感傷に長々と耽っていられないほど寒いので(外気温0度)、完走賞を貰った後は写真もそこそこに芦ノ湖方面に下山を開始。少ししたら雨がぱらついてきましたが、スタートから撤収まで降らずに保ってくれて幸運でした。

リザルトは57:27で、クラス84位でした。みたところクラス450人なので、どうにか20%以内には入れているようです。今回は特に目指すべき時間や順位もなく、ひたすら今出せる全力をモットーに走りましたが、そこそこ満足のいく結果でした。一方で、普段はこんな全力で走ってないなとも感じたので、追い込むトレーニングも今後していく必要があるかなと思います。


以下、自分の備忘録です。

走行記録

  • 距離:13.8km
  • タイム:57:27
  • 平均速度:14.3km/h
  • 平均心拍数:92%
  • 平均ケイデンス:70rpm

自己評価点

  • 心拍数高めを維持できた
  • ウォームオイルが役に立った。これは使える。
  • ヒルクラ専用タイヤはなかなか良いものだ

自己反省点

  • 途中から左足が攣りそうになっていた
  • ドリンクはこの距離だと2口くらいで終わるので必要ないかもしれない
  • 相変わらず山練が足りない
  • 普段のトレーニングでも全力を出すようにするべき


スペック

  • フレーム:Eddy Merckx EMX-1 (2010)
  • すべてのコンポーネントUltegra
  • ホイール:Ultegra
  • フロントタイヤ:IRC ROADLITE(チューブレス)
  • リアタイヤIRC Formula Pro Hillclimb Racing Only(クリンチャー)
  • その他備品:ドリンク、チューブ、タイヤレバー、携帯ポンプ,Garmin Edge 705


補給食

  • 朝食(フランスパン、朝マック、あんぱん、アミノチャージ)
  • ポカリスウェット500ml