大弛峠 ヒルクライム

自動車で行ける国内で最も高い場所の峠、である『大弛峠』(山梨県)を自転車で登頂して来ました。


朝5時前にクルマで出発し、山梨県甲府市の塩山付近に駐車。天気は快晴で往復まで持ってくれそうです。自転車を組み立てて7時頃からクリスタルラインに入り峠頂を目指します。実は2年前にも友人と一緒に登った事があるのですが、その時は不調と天候のせいで途中の乙女湖で引き返してしまったのでリベンジ戦です。ぶどう畑が広がる山道入り口からいきなり10%前後の坂で容赦のない心折ポイント。山道に入ると逆に斜度が緩くなり、日陰もありしばらくは走りやすくなります。乙女湖の少し前で湧き水ポイントがあるのでそこでボトルに補給をし、乙女湖に到着。ここまでで17kmくらいで、ここからが自分にとって未知の領域ですが、あと15kmで大弛峠に着くらしいです。



天気が良く、富士山が遠巻きに見える絶景ポイントがありました。


乙女湖の先はまた斜度10%前後の坂が続き、2度目の心折ポイント。しばらく辛抱して登ると笹が生い茂り斜度も2%ほどになる走りやすい道が5kmほど続きます。このあたり、景色は良いものの時折アスファルトに穴ぼこがあったりして、帰りのダウンヒルが少々危険な予感。



ファンタジックな小道が続きます


ほどなく緩い傾斜が終わると峠頂までずっと8%前後のクライムになり、ここは流石に心が折れそうになりました。残り○kmの看板に励まされながら登り続けると、車が多数停まっている場所に着き、ほどなくしてついに峠頂に着きました。ぼくは知らなかったのですが登山でも有名な場所のようで、そういった人たちの車で溢れておりました。この峠頂は山梨県と長野県の県境にあたり、北に行くと長野県方面に下れます…が、砂利道でとてもロードで走れる道では無いそうです。山小屋にカレーがあるようなので食べようと思ったら、まだカレーの時間ではなかったようで、ホットコーヒーだけ頂きました。ぼくと同じくロードで登っていた人が居たので少し談話し、帰路へ。晴れていたお陰で防寒具もほとんど必要なく、薄手のウインドブレーカーで慎重に下ります。



峠頂は2,365m。獲得標高は1,800m


広い道と狭い道が半々くらいあり、危ないカーブも多いのですが、天気が良く気温も高かったので握力不足になることもなく安全にブレーキを掛けながら下る事が出来ました。しかし登っている時から思っていたのですが、斜度も高く狭い道で穴ぼこまであるとなると、雨でも降ろうものならばかなり事故率が高そうです…。ほぼ休憩なしで麓まで到着し、無事今回のヒルクライム終了。ちょうど昼頃に着いたので山梨名物ほうとうをランチに頂き、帰宅しました。


乙女湖にて


32kmで1,800m、平均勾配6.3%でほぼ登りという、区分でいうと『超級』にあたる(らしい)今回のコース。厳しかったですが天候にも恵まれ無事登り切る事ができました。景色も素晴らしいポイントが多数あり、充実感はかなりのもの。一息で1,800m登るのは初めての経験で、今まで登った峠の中で間違いなく最も厳しいヒルクライムでしたが…。



走行記録

    • 総走行距離:64.12 km
    • 総走行時間:3:43:58
    • 平均速度:17.2 km/h
    • 獲得標高:1,975 m


補給内容