Mt.富士ヒルクライム 2012 出場してきました

正式名称『富士の国やまなし Mt.富士ヒルクライム』に出場して来ました。年に一度、先着順の予約受付は5,500人の定員枠が受付開始後数時間で埋まってしまうほどの人気あるヒルクライムイベントです。今年はしっかり受付開始直後にエントリーサイトにアクセスし、エントリーすることが出来ました。一昨年も出場しているので1年ぶり2度目の出場となりました。

レースレポート

数日前から懸念されていた雨予報でしたが、当日4時前に起床し外を見やると幸運にもまだ降っていませんでした。雲は厚くいつ降り出してもおかしくない天気ですがなんとか保ってほしいと祈りながら富士急ハイランドの指定駐車場まで移動。自転車を組み立て朝食を摂り会場まで自転車でさらに移動。会場に着いたのは6時前でしたが、ここからスタートまで1時間半ほどあります。トイレや直前の補給などを済ませ、音楽を聴きながら時間を潰しました。5,500人の坂好きが集まる会場は謎の熱気に包まれています。自分は小心者なので緊張で心拍数が上がってしまっていて、深呼吸とかしてリラックスに努めました。そして7時半過ぎ、どうにか雨に降られずに自分の集団スタート。ここから24km,獲得標高1,250mのひたすら登るだけのレース開始です。ちなみに今回のドリンクは水ではなくポカリ+アミノバイタルを溶かしたもの、にしています。


山好きの群れ


走り始めてすぐ心拍が90%近くまで上昇してしまい、これはまずいかなーと思ったのですが、前回出場した際に自分の心拍は平均88%で90分走りきれたことを思い出し、これくらいなら大丈夫と判断し心拍88%前後、回転数重視の走りで行く事に決めました。ただ自分はトルクが少ない(脚力付ける練習をしていない)脚なので、5%くらいの傾斜ならそのスタイルを保てるのですが、8%前後のきつい傾斜になると回転数が落ちてしまいかなり厳しい…。ですのできつい傾斜はダンシングをかなり多めに入れて乗り切るという、まぁホントいつも通りのスタイルです。5km地点、10km地点ではなんとか自分の目標タイムを保てていました。また30分くらいを経過した時点で、本日の秘密兵器エナジージェルを摂取。カフェインが入っているタイプで、きつくなる後半に効果が出る事を期待です。初めて飲んだのですが、なんというか、ジャムみたい…まあなんか効きそうな味はしました(90分くらいのレースで使う意味があるのかは実はよく分かっていません…)。


15km地点くらいから目標タイムから若干遅れ始めてしまい、巻いていかなければと思ったら恐怖の激坂区間に突入(17km地点あたり)。ここはスピードを出そうにも出ない…。なんとか脚を売り切らない程度に登りますが思う様にタイムが縮まらず。この辺りで目標タイムを切る事はちょっと無理かなと思い始め、駄目でもベストは尽くそうと考えを変更。幸い脚はわりと残っていたので(パワージェルのおかげでしょうか)、最後の平坦区間では下ハン持って全速力。最後の最後にある激坂(これが嫌らしい…)を必死の形相で登り切り、ゴール。


自分で計測したタイムは81:33でした。目標だった80分切りまで93秒届かず…。悔しいですがそれ以上に充実感がありました。前回出場時と同じ装備で8分タイムが縮まったこと、冬の間のローラーの効果が確かにあった手応えを感じられたこと、そして何より大勢でレースを走る事の楽しさ。前日に単独で試走もしていて、試走してた時は1人で走ってても十分楽しいなーと思っていたのですが、やっぱり大勢で走るとより楽しいです。


ゴール地点の駐車場が工事中だったため、ゴール直後にすぐ下ることになりました。まぁとんでもなく寒いうえに雲天で富士山のフの字も見えなかったので、あまり留まっていても仕方ないという感じです。集団で下るいつもの下山スタイルなのですが、自分はこの集団ダウンヒルがどうも苦手というか怖くて仕方ないです。さらに気温も低く握力が思う様に出ないためブレーキを頻繁に掛け続けるのが凄くきつい…ある意味レース本番より疲れました。いつもは下りは好きなのですが、今日ばかりは早く終わらないかなーと思いながら下りました。


スタート地点の会場にガクブル状態で戻ると、さらに雨の洗礼が…。寒くて歯が鳴るレベルだったのですぐにゴール後のご褒美である吉田うどんを頂きました。レース後の塩気ある食べ物は本当に体に染み渡って美味しいです。それでも雨のなか会場をうろうろする気力もなく、うどんを平らげたあとは一目散にクルマのある駐車場に戻り、自転車をバラしてサクッと帰宅。あした平日ですし…。これで自分の富士HCは無事終了しました。


ご褒美のうどん。お箸刺しちゃってちょっと行儀わるし


後半ネガティブぽいレポートになってしまっていますが、今回も最高に楽しい富士ヒルクライムでした。このくらいの長さと斜度の坂が一番好きなので、来年も是非参加したいです。そして来年はもっとタイムを縮められる様に頑張りたいものです。


以下は来年の自分のための備忘録的なものです

リザルト

    • 距離: 24.10 km
    • タイム: 1:21:33
    • 平均速度: 17.7 km/h
    • 平均心拍% 89%
    • 平均ケイデンス 81rpm

自己評価点

    • 回転数重視のスタイルで走り切れた。
    • 平坦区間で単走でもそこそこのスピードが出せる様になっていた。
    • パワージェルはなかなか効いたような気がする。

自己反省点

    • 心拍数はもうちょっと追い込んでも時間内なら保ったと思われる。追い込みが足りなかった。
    • ゴール時にドリンクが半分以上残っていた。
    • ペースシートをちゃんと作っていなかった。
    • 山の練習がまだまだ足りていない。
    • ギアが入り辛い歯があった。ちゃんと直しておくべきだった。

スペック

    • フレーム:Eddy Merckx EMX-1 (2010)
    • すべてのコンポーネントUltegra
    • ホイール:Ultegra
    • タイヤ:Hutchinson Road Tubeless 3
    • その他備品:ドリンク,ツール缶(チューブ、タイヤレバー、携帯ポンプ),Garmin Edge 705

補給食

    • 朝食(梅おにぎり、五目おにぎり、チキンサンド、ライトミールサンド、栗まんじゅう×2、CCDドリンク、オレンジジュース)
    • ポカリスウェット500ml(アミノバイタル溶かしたもの)
    • shotzエナジージェル