星霜鋼機ストラニア Side ストラニア

Xbox360の配信ゲーム『星霜鋼機ストラニア』のSideストラニア・ハードモードをワンコインクリアしました。


縦方向のシューティングゲームです。ストーリーはSFの戦争モノで、惑星ストラニアの軍に所属する主人公部隊が、敵軍(バウアー軍)に奪われている制宙権を奪取するために、バウアー軍の拠点基地と巨大兵器を倒しに行くというもの。全6面+ラスト面構成。いわゆる段幕ではなく、地形系の死んで覚えるタイプのシューティングです。


ゲームの大きな特徴が、武器システムです。主人公機は3つの武器を装備することができます。道中で敵を倒したりコンテナを破壊すると出てくる全9種類の武器を状況に応じて使い分けて行き進みます。中には横しか撃てなかったり後ろしか撃てなかったりする武器もあるのですが、一見使いどころのないような武器もステージやボスによってはすごく有効な局面があり、使い方を発見していきながら自分なりのパターンを構築していくのが楽しいです。武器による攻略の自由度も高く、『この武器でないとこの局面を抜けられない!』という状況はまず無いので、人の数だけ攻略パターンがあるのも面白いです。


もう一つの特徴は演出。ときたまカメラワークが切り替わり、バトルをより盛り上げてくれます。カメラワークが変化すると操作し辛いシューティングゲームも多いのですが、ストラニアに関してはそういったことをあまり感じさせず、かつ演出に非常に効果的に使われているので、見ているだけでも楽しめます。また設定にうまくマッチした演出が多く、例えば主人公は軍単位で進攻していくのですが、味方機が背景で戦っていたり(そしてやられたり)するのが見えるのがテンション上がります。またステージの進行によって、ストーリーが進んでいく様子が実際に感じられるというのが非常に良いです(『レイストーム』を彷彿とさせました)。何回も再戦することになるライバル機体の存在も熱いです。


他シューティングのオマージュも多く、シューティングが好きな人ほどにやりとさせられるものが沢山あります。自分はそれほどシューティングに詳しくないのですが、グレフの『ボーダーダウン』『アンダーディフィート』あたりのセルフオマージュは結構ありましたね(例えば4ボスの攻撃はかなりレッドワスプですよね。)。


音楽はゲームに非常に合っており、スタイリッシュかつ熱い曲ばかりです。思わずサントラを購入し、ヘビーローテーションしています。4ボスの曲が好みです。


マイナスポイントとしては、一つはいわゆる『初見殺し』が非常に多いことです。特にボスの攻撃は多彩で、後半のボスは見てからでは避けられない攻撃が多く、対処方法が分かり、躱せるようになるまでは非常にストレスが溜まりました。


もう一つは、ノーマルモードだとエンディングが見れないこと。ハードモードは(シューティングゲームはどれもそうですが)相当難しく、またシステム上ボスでゲームオーバーするとボスと最初から戦いなおさなければならないので、コンティニューが無限にあっても慣れないうちはエンディングをみるのがかなり難しいです(ただ、最近の修正パッチで残機設定を9まで上げることができるようになったので、コンティニュー有りならそれほど労せずエンディングが見られるようになりました)。ノーマルモードでもちゃんとエンディングを見られるようにすれば、シューティングの初心者にも優しいと思うのですが…。


敵軍のストーリーでプレイできる『Sideバウアー』モードが配信されました。こちらものちのち感想を書きたいと思います。