久しぶりに実家に帰った日のこと

先週の土曜の夕方頃でしたか、最近は実家の両親にちっとも連絡をしていなかったら、とうとう電話がかかってきてしまいまして、まぁ連絡しなかったぼくもあんまり良くなかったのですが、元気していますか、とのこと。まぁせっかく連絡してきてくれたことだし、たまには実家に帰るかと思い、明日帰りますと返事をしまして、翌日の日曜日に久し振りに帰ってきたのでありました。家に帰ったあとは、これまた久し振りに車を運転して、地元の友人とラーメンを食べにいきました。ひばりヶ丘の「サニー」というラーメン屋さんで、もとは喫茶店だったらしいのですが、ここのつけ麺はなかなか美味しく、何回か雑誌に乗ったこともあるようです。ぼくもヘビーリピーターで、何度も食べています。他愛もない話をして別れ、実家に帰宅しました。

久しぶりの実家はいつも通りで、帰ってきても母はしれっとしているし、父はおれにずっと喋り続けているし、二人してずっとテレビに突っ込みを入れてるし、妹は自室にこもったきりだし(引きこもりではないです)、猫はおれが帰ってきても気付かないフリして寝てるし、起きたら起きたで頭の上に乗ってくるし、まったくぼくが一人暮らしをはじめる前と変わらない、いつも通りです。一人暮らしの家も比較的近いせいもありますが、一年近く経っても実家の風景というのは変わりません。まぁぼくがいない日は、それなりに違った風景になっているのでしょうけれど。それでも父の体が少し見ない間に小さく、頭も薄くなってきたなぁとか、母もこんなに腕が細かったかなぁとか、いろいろとふと目に止まる変化を見るにつけ、時が情の一片もくれずに過ぎて行く様を、しみじみと感じてしまうのでございました。これはいい事なのでしょうか、それともわるいことなのでしょうか。いいわるいで評価できる事柄ではないのでしょう、きっと。

翌日の朝、母の手の込んだ朝食を頂いて、行ってきますと言って玄関を出ました。行ってきます、というのは、必ず、おかえりなさいと、セットです。ぼくは今は一人暮らしをしているから、行ってきます、じゃないのですけれど、そこはちょっと、まぁ、恥ずかしいこだわりのようなものです。母は、いってらっしゃいと、言いました。そうしてぼくは会社に向かいました。